たとえば、大うつ病性障害(うつ病)のうつ症状と、双極性障害(躁うつ病)のうつ症状は、まったく同じもので、それだけでは区別はつきません。
まったく同じ症状なのに、困ったものでそれぞれの治療薬は異なります。最近のデータによりますと、双極性障害(躁うつ病)は正しく診断されるまでに平均8年以上かかるそうです。ということは、確定診断がつくまで(うつ症状の後、躁症状が現れるまで)患者さんは適切な治療を受けられないということになります。
光トポグラフィー検査では、大うつ病性障害(うつ病)と双極性障害(躁うつ病)で異なるパターンを示すことがわかっており、早い段階で正確な診断に辿り着くことも可能です。
承認を受けた 先進医療技術 |
平成21年4月に厚生労働省から承認を受けた先進医療技術です。 (※当院は先進医療技術の基準施設ではありませんが同様の検査を行うことができます。) |
脳活動状態の 変化を測定 |
光トポグラフィー装置は、前頭葉や側頭葉における脳活動状態の変化を測定し、 リアルタイムに画像化します。 |
安全な検査 | 近赤外線を利用した検査で、電気や磁気を利用していないため、ほとんど副作用がない安全な検査です。 検査自体は10〜15分程度ですみます。 |
正確な診断の 補助になります |
うつ症状の患者さんが、1.大うつ病性障害(うつ病)、2.双極性障害(躁うつ病)、3.統合失調症、いずれの精神疾患パターンに合致するかを判別することで、さらに正確な臨床診断を行う補助になります。 |
検査帽子を着けて頂き、「『か』で始まる言葉は…」という質問に対して「か」で始まる言葉を考えた続けた時の大脳の血流量がどのように変化するかを、近赤外線を用いてその波形を計測します。測定は数分で終わります。 |
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▲課題呈示システム表示例 |
▲レポート表示システム表示例 |
平成26年4月1日より光トポグラフィー検査は保険適応となりました。 |